さて、昨日は興味が先走って投影してしまいました(苦笑)。また「次回は現行機との比較を」と書きましたが、まずは今回お借りできた個体の仕様をご説明しておかなければなりませんでしたね。ちょっと予告と違ってしまいましたが、今回は試作機の外観や仕様をチェックしていきたいと思います。
位置付けは量産前の開発用投影サンプルとのことです。当然機能や仕様は市販されるものと異なる可能性があります。オペレーションパネルで提供される機能は全て不可な状態、つまりタイマー機能、日周運動、流星機能、電源スイッチは効きません。パネル自体に結線されていないということでしょうね。電源のON/OFFはACを供給する/しないで行います。
外観は塗装と原板をのせるトレーのPROのシールを除くと、現行機とほぼ同じです。異なるのは上部のレンズ面。現行機はやや奥まったところにレンズ(の前玉)がありますが、PROは表面からちょっと下がっているだけ。しかも前玉(かカバーかは不明ですが)がドーム状に盛り上がっていて、いかにも広角をカバーするかのよう(実際の投影角については後で書きます)。これに合わせてピントリングも別設計です。
塗装はショーで見たときの「テッカテカ」な感じからやや落ち着いた印象。ショーの時はグロスで磨いてお化粧してたのかな?といった感じ。特に指紋などの汚れを気にすることなく扱えます。ようやく「ブラック塗装」っぽく感じられるのは素直に嬉しいです。現行機のコスモブラックは一見するとプラスチック無塗装のように見えますからねぇ。メタリック感は変わらず控えめです。
付属してきた原板は、日本の星空(カラー)、日本の星空(カラー・ライン入り)、月(フル・ムーン)、日本の星空(モノクロ)、日本の星空(モノクロ・ライン入り)、の計5枚。モノクロ2種は比較チェック用として付けてくれた量産版ですが、その他の3枚はやはり量産前試作とのことです。その他パッケージを含めて付属品はありません(ACアダプタのみ)。
カラー2種と月は完全に試作という感じ。構造的には2枚の透明プラスチックカバーに原板フィルムがサンドされていますが、まだ仮止めです。月はまだ一つの原板に大小2つの月が同居しているものですが、量産時はこの中間よりやや大きめで量産に入るようです。
これで今日は終わり!だと怒られそうなので(笑)、最後にちょっとだけ月の原板の印象について触れておきましょう。
結論から言うとこれは凄く気に入りました!天井に超リアルな月が、ありえない大きさでドーン!と映し出されて、めっちゃ痛快です!周囲が真っ暗ならまさに宇宙空間気分、月が自分のものになった気さえします。現実派には「満月でこんなにクレーターの影は出ない」などと突っ込まれるかもしれませんが、それこそが現実を超えたスーパーリアルCGの持ち味。KAGAYAさんの手による超精密CGでなければ、恐らくというか絶対にこの味は出せないと思います。これは今後のスライド系原板の展開に期待が持てますね〜。
というわけで個人的にはこの月を手に入れるためなら3万払うぜ!ってなくらいに盛り上がりました(笑)。もちろんネタ選びは大変だと思いますが(というか今のところ月以外にピンと来るものが思い当たらない)、ぜひ我々を楽しませてくれるラインアップを期待します。
というわけで次回は現行機との比較を。ホントですよ(笑)。