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カガクノトビラ カットビ!Blog

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2006年05月29日

ニワトリと卵

面白いネタがあったので、たまには天文以外の“科学っぽい話”でも。

よく因果関係がハッキリしない時に「ニワトリが先か、卵が先か?」って言いますよね。それに対して答えが出た!というお話。元々はYAHOO!!のヘッドラインに記事があったのですが、今はアクセスできませんので、以下全文引用させていただきます。


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【ニワトリが先か、卵が先か… 結論―卵でした】

 ニワトリが先か、卵か先か―。学者から酒場の酔客まで悩ませ続けてきたこの“命題”に、英国の遺伝子専門家と哲学者、養鶏家の3人が結論を下した。その答えは「卵が先」。英PA通信が26日、報じた。

 ノッティンガム大のブルック・フィールド教授(進化遺伝子学)らによると、生物が生きている間に遺伝物質が変化することはなく、ニワトリ以外の鳥が途中でニワトリになることはあり得ない。このためニワトリ以外の鳥が産んだ卵が、突然変異でニワトリの特性を備えた卵になった、と結論づけたという。

 3人は、映画「チキン・リトル」のDVDを発売するディズニーの依頼で、この命題に結論を下した。 (ロンドン・岡安大助)
 =2006/05/28付 西日本新聞朝刊=
(西日本新聞) - 5月28日10時1分更新

−−− ここまで −−−


別に「ニワタマの話」自体はどうでもいいんですよ。ある日突然カラスがニワトリの卵を産んだわけでも無し、長期間に渡って環境に適合したり、異種交配が行われたりして少しづつニワトリになっていったと考えるのが、進化論をベースとした今の科学の範囲では妥当と思われますから。

じゃあこの記事のどこに注目すべきかと言うと、“映画「チキン・リトル」のDVDを発売するディズニーの依頼で”という部分。このノッティンガム大のブルック・フィールド教授という方がどれくらいの権威の方かはわかりませんが、ようするにDVDの宣伝活動の一環だったんですね。

まあ「誰もが知っている永遠の謎を解いたっ!」って勢いなわけで、それなりにセンセーショナル。YAHOO!!でもサイエンスのトピックに分類されていたりして、本来なら芸能トピックで扱われるべきもののような気もしますが(笑)、そこはそれ、ディズニーの作戦勝ちということで。

というわけで純粋な科学のお話ではなく、科学っぽいものを利用したプロモーション戦略のお話でした(笑)。


そうそう、この記事を見つけるキッカケとなったITmediaの川上暁生氏のブログにトラックバックさせていただいたんですが、この川上さん、納得しすぎです(笑)。そもそもニワタマ話自体が学問としての命題と言うよりも、話の比喩に用いられるようなネタなんですから、ね。