盛岡旅行記〜美術館にて思うこと
また間が開いちゃいました、すみませ〜ん!
さて、ソラのムコウを見終わり顔見知りの職員さんたちにご挨拶をして館を出る。昼食にはチト早いので、隣接した岩手県立美術館へ。特別展はジャン・コクトー。
美術館に行っていつも思うのは、大体どこの美術館もキレイで、空間デザインも凝っていて、職員のオネーサンたち(昔のオネーサンを含む/笑)もスーツでビシッと決めていて、ミュージアムショップで売っているものもおしゃれで、要するにいろんなところで演出が効いている。ああ、美術館に来てるんだな、という気にさせるように仕向けられてる。これって大事ですよねぇ。
美術館に展示されているものは全て人為的にデザインされたもの。だから来場者が展示物の世界にスッと入っていけるように、環境もデザインする。実に正しい発想ですね。ちょっと話はそれますけど、ディズニーランドは夢の国であって、決して遊園地ではないのです。異常なほどの神経質さでの世界観の演出、それがなければ成立しないアトラクションがいくつあることか。それが最終的には集客数という結果につながっているわけです。考え方は同じだと思います。
で何が言いたいかというと科学館ですよ!科学を扱ってるんだから、もっとワクワクするような演出が欲しいじゃないですか。そんな演出を施設レベルで実現しているところが全国でどれだけあるのでしょう?外観こそそれらしく造られた建物は多いけれど、なんちゃら文化会館と変わらないようなエントランス、陳腐な休憩用の長椅子、ジャンパーを着た職員さん、資料閲覧用に居並ぶのは旧型のパソコンたち・・・。あげつらえばキリがありませんねぇ。
そりゃ予算の問題とかいろいろ事情もあるでしょうが、私の今まで見てきた館の中には「市民のみなさんに来てもらいたい」とさえ思ってないんじゃないの?というようなところも残念ながらありました。そんなところばかりじゃないのは重々承知ですが、職員さんに意欲があるところでも実際にどうすればいいのかがわからない、というところも多いように感じます。いろいろ調べればお金をかけずにがんばっているところもありますし、まずは出来ることから始めて欲しいものです。
そんなことを考えつつ、美術館を後に昼食をとりに繁華街方面へ。まだまだ続く!