去る7月1日、サンシャインシティ噴水広場で行われた加賀谷玲さんの「銀河鉄道の夜」上映記念ミニコンサートにお邪魔してきました。(取材・撮影協力:コニカミノルタプラネタリウム株式会社)
このミニコンサートはサンシャインスターライトドーム“満天”さんの七夕スペシャルウィーク企画の一つとして用意されたもの。噴水広場ステージ左右には巨大な笹飾りが飾ってあり、ここに願い事を書いた短冊を下げるのですが、その短冊の半券が各種プレゼントの応募券になっていました。広場では浴衣を着た女性たちが行き交う人に短冊を渡していて、七夕ムード満点!さすが“満天”さん、がんばってます!
我々が開演30分前に噴水広場に到着すると、パイプ椅子で設けられた簡易的な客席はすでに満杯。客席の後方に陣取って開演を待つことしばし、おや?どこかで見たような方がカメラを持って柱の陰をコソコソと・・・KAGAYAさんでした。バレてますって(笑)。我々も一応そぉ〜っとご挨拶をさせていただいたのですが、その後案の定ファンのサイン責めにあっていました。うーん、お茶目な方です。
さていよいよ開演です。MCの方が一通りイベントなどのお知らせをした後、玲さんをはじめとする演者の方々がステージに。バックを務めますは弦楽四重奏(第1バイオリン、第2バイオリン、ビオラ、チェロ)にシンセサイザーの石川雅雄氏、そして我らが加賀谷玲さん。ヴォーカルには「銀河鉄道の夜」テーマソング「One Night」を歌う井上ヒロコさんと、同じく「銀河鉄道の夜」エンディングテーマ「星めぐりの歌」を歌うMIGAさんのお二人。
オープニングはMIGAさんの「そらのうた」。この楽曲は玲さんの2ndアルバム「Planetary Feerings」に収録されています。MIGAさんの持つ中高域の伸びやかな声を存分に聞かせる、いかにもソリストのための曲といった風情です。賛美歌や子守歌、童謡などを聞いてみたいタイプと書けば伝わるでしょうか。プラネタリウム番組で聞いた「星めぐりの歌」が填っていたのも納得です。
次は井上ヒロコさんの「永久のリズム」、こちらも2ndアルバムからのチョイスです。井上さんの声の特徴は、何と言っても透明感のあるハイトーン。しかし透明といっても現代の無味乾燥なソーダガラスではなく、昔のステンドグラスなどに使われた鉛の入ったクリスタルガラス、なんて例えはどうでしょうか?どこか暖かみを感じさせる透明感で、これが「永久のリズム」のビートの効いたリズムに絶妙にマッチするんですよねぇ〜。
2曲終えたところで井上さんのMCで、「銀河鉄道の夜」の告知など。かなり緊張されていたようで、思わず心の中で「がんばれ〜っ」と応援したくなります(笑)。玲さんはステージではバックに徹することにしていたようで、MCはありませんでした。玲さんファンはちょっと残念だったかな?でもステージ終了後はファンの方と気さくに会話されていたようです。
さて3曲目は続けて井上さんが「One Night」を披露。MIGAさんがコーラスに加わる、ライブならではのバージョンです。「銀河鉄道の夜」をご覧になった方は、絶対にあの名シーンがだぶったことでしょうね、もうイントロで胸キュンですよ!この歌の切なさは破壊力抜群ですので、涙腺の緩い方が「銀河鉄道の夜」をご覧になる際はハンカチをお忘れなく(笑)。
ここでMIGAさんがちょっとMCを挟んで、最後の曲は当然「星めぐりの歌」です。ラストの曲だけあって、ドライアイスの煙がステージを這い、ライティングも気合いが入ります。しかも井上さんがコーラスだけではなく、ハモリまで参加するという大サービス!本当にライブは一期一会、これを見られた方は(しかも無料で!)超ラッキーでしたね。“満天”さんには感謝、感謝です。
ステージ終了後、玲さんにご挨拶をと思い“満天”の北畠さんにお願いして控え室へ。しかし残念ながら玲さんは席を外されていたようで、お会いできず。井上さん、MIGAさん、あの時はお休みのところお騒がせしてゴメンナサイ!というわけで北畠さんと別れ、噴水広場を通りかかると、いらっしゃいましたよ玲さん(笑)。ステージのセッティングでスタッフの方と打ち合わせされていました。頃合いを見計らってご挨拶。
さて会場で入手した玲さんの2ndアルバム「Planetary Feelings」についても少々感想など。前作「Crystal Moment」がインストゥルメンタル中心だったのに対し、こちらは10曲中7曲が唄入り(1曲目のみ語り)なので当然印象も変わります。がご心配なく、聞き終えた後の印象は間違いなく加賀谷玲ワールドですので。
「Planetary Feelings」の感想を一言で表すと、上質な映画のサウンドトラックのように感じました。玲さんの曲はインストでもメロディがとても際立っていて、前作でも「ああ、このメロディを人の声にのせたいなぁ」と思うことがしばしばあったんです。それが今回実現してみると、やっぱりイイ!そうなると今度は映像を付けたくなるんですね。どの曲を聴いていてもその曲の持つ情景が、インストの時よりもよりリアルに浮かんできます。誰かお金と才能のある人、このアルバムをイメージにして映画を一本撮ってもらえないでしょうかね(笑)?
というわけでミニコンサートは終わってしまいましたが、“満天”の星空を走る銀河鉄道はまだまだ乗車可能となっております!お出かけ可能な方は、ぜひぜひご乗車下さいませ。くれぐれもお乗り遅れのございませんように!
(取材・撮影協力:コニカミノルタプラネタリウム株式会社)
(記:コバヤシミチオ)
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