この春先より噂にはなっていたものの、その内容は秘密のベールに包まれていたホームスターの上位機種・・・。しかし2006年7月13日、東京ビッグサイトで行われている「東京おもちゃショー2006」のセガトイズブースにて、ついに公開されました。その名は「ホームスターPRO」!そしてその同梱物には何と我々カガクノトビラプロジェクトが関わっていたのです〜(大方の予想通り?笑)。というわけでカットビ!では一早くみなさんにそのレポートをお届けしたいと思います!
※このレポートは東京おもちゃショー2006に出品された、おそらくは試作品についてのレポートです。製品版ではデザイン・仕様が変更になる場合があります。またレポートした品、及び製品についてのお問い合わせには一切お答えすることができません。以上予めご了承下さい。
東京おもちゃショーとは年に一度開かれるおもちゃの見本市です。昨年までは一般公開されておらず、業界内でのバイヤーズショーといった性格のもので、一般にはあまり馴染みのないショーでした。しかし今年は三年ぶりに一般公開日が設けられた関係からか、各メーカーのブースも力が入っているようです。日程では7/13,14がビジネスデー、15,16が一般公開日となっているので、この記事を速攻でお読みになったみなさんは、ホームスターPROを見ようと思えば見られるんです!機会があればぜひ足を運んでみて下さいね。え、早く紹介しろって?お待たせしました、ではその内容に迫ってみたいと思います。
ホームスターPRO(以下PRO)とは、その名の通り既存のホームスター(従来機)の上位機種にあたるものです。ホームスターとの差異は、付加機能ではなく、主に基本性能の向上に求められました。最も大きな変更点は、ホームスターの心臓部にあたる光学ユニットの性能の改良です。従来機の欠点であった周辺投影精度の向上を目指し、レンズの新設計、光源の光量アップなどのアプローチが採られました。結果、周辺部まで星像が崩れにくく、かつピントもシャープになり、従来機との差は一目瞭然となりました。
会場では展示机の脇にのぞき込んでみる形の一人用投影デモと、6〜8人が一度に見られる暗幕に覆われたデモスペースが設けられていますので、試作機ながらその性能を実際に見ることができます。見に行かれる方はぜひその性能向上を体験してきて下さい!
筐体の
基本は従来機と同じで、塗装とロゴマークを除けば見分けは付きにくいです。詳しくは写真をご覧いただきたいのですが、オペレーションパネルもほぼ同一のように見えますので、タイマー機能、日周運動機能、流星機能、正逆転機能などは踏襲されていると思われます。
少なくない差異としては、高級化された塗装が挙げられます。カラーのラインアップは従来通りブラックとシルバーですが、どちらもメタリック塗装となりました。特にブラックの質感向上は目覚ましく、上位機種に相応しい装いであるといえましょう。ただ色としては黒・銀とも地味系ですので、今後カラーバリエーションの拡充も期待したいところです。
付属品は軒並みグレードアップしました。まずは何といっても気になるのが恒星原板、当然というかようやくというか?とにかくカラー化を果たしました。もちろん星座線なし/ありの2枚を標準で。そしてさらにスペシャルな原板、「月(フル・ムーン)」が付属します。これは一見するとNASAあたりが撮影した写真に見えるんですよ。そしてその満月の画像がホームスターによって天井に投影されるんです。でもですね、何か違うんです。ディティールがやたら細かくハッキリとしていて、リアルを飛び越してスーパーリアルなんです・・・。しかしてその実体はというと、何とあのKAGAYAさんが超精密に描いたCGが原本なんですって!これにはかなり驚かされましたねー。こちらも月以外のものを(もちろん別売りで結構ですので)ラインアップ希望です!
さて日頃からカガクノトビラを応援して下さっている皆様に嬉しいお知らせです!そう、PROに付属の星空解説CDはカガクノトビラが企画制作を行った「星空バスガイド」なのです〜、パチパチパチ!ナレーションはもちろん我らが土屋亜有子さん。今日の会場では機器の手配の関係で聞けなかったのですが、明日からは展示場所(デモスペース?)で流す予定とのことなので、要注目です!内容は、まあタイトル通りですが(笑)、この辺の裏話的なところは追ってレポートしたいと思います。いや、ネタ的に引っ張っているわけではないんですよ〜(笑)。
あとは解説書ですね。従来機はモノクロ16Pの少々簡素な印象を与えるものでしたが、PROはアストロアーツさん制作カラー16Pの、なかなか見栄えのするものとなりました。
現在の発売予定は11月下旬、そして気になるお値段です。本体価格が税込みで\29,925(予価)と、辛うじて3万円を切りました。この価格が高か安いかは人それぞれだと思いますが、従来機のコストパフォーマンスが妥当と感じる方ならば、価格向上分の性能向上には十分納得できるものと思われます(原板もカラー2種+月の3枚ですし)。
では本日の取材画像を一気にご覧下さい(クリックすると大きな画像でご覧になれます)。
展示全景 | PRO展示 | PROブラック |
PROシルバー | 付属品 | ソフト(恒星原板) |
CD「星空バスガイド」 | 投影画像 | 比較表 |
※付属品で解説書2冊、CD2枚が写っていますが、展示のためです。実際に付属するのは各1。
※投影画像は一人用投影デモのもの。一番ブレの少ないのがこれでした(汗)。
とにかくPROの最大の特徴は基本性能向上にあります。これは実際に見てみないとわかりづらいものであり、その辺をどうアピールできるかが今後販売上の鍵となりそうです。ちなみに我々が取材中、一人用投影デモを覗いた方が「写真じゃわからないよなぁ」とつぶやかれたのを聞きました。もちろんそこにあったのは実際に投影されたものです。星像がどれだけシャープなものかを物語るエピソードといえますね。
またホームスターシリーズ全般では、ソフトに「月」が加わったことで、恒星原板以外の投影ソフトが今後追加されることが期待されます。自分が見たい映像をセガトイズさんにリクエストしてみてはいかがでしょうか?
そして星空解説CD「星空バスガイド」、ようやく秘密プロジェクトの一つをお知らせすることができました(笑)。この作品はWEBで配信している「星時計の刻む夜」や「星世界へようこそ」とはまた違ったテイストで制作されています。もしかしたら、ですが単品販売の可能性もあるようなので、今しばらくお待ち下さいませ。
PRO発売までには少々間があります。今後は「星空バスガイド」制作裏話や、評価機が入手できたらそのレポートなど、引き続きPRO情報ををお届けする予定ですのでお楽しみに。
我々カガクノトビラプロジェクトがこのホームスターPROの一部に参加できたのも、いつも当サイトをご贔屓にして下さっているみなさんのおかげです。スタッフ一同改めて感謝を捧げたいと思います。そしてこれに満足することなく、今後も活躍の場を広げていきたいと思っていますので、益々のご声援をお願いいたします!
最後にセガトイズ・ホームスターの総責任者、加藤武彦さんと土屋亜有子さんのなごやかなツーショットで締めくくりましょう。
ご意見ご要望、リクエストに応援はこちらへお願いいたします。
(記:コバヤシミチオ)
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