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大人の科学Vol.09付録 マイスター組立のツボ

 

●販売数ではマイスター!

大人の科学Vol.09 さてこのプラネタリウムブームを支えているもう一方の雄が学研「大人の科学Vol.09」付録、究極のピンホール式プラネタリウムことマイスター。話題性ではホームスターが先行していますが、販売台数(部数)では2005年10月末で7万部(同時期ホームスターは3万台)と、価格の手頃さもあり大人気となりました。販売開始直後は売り切れ店が続出、重版決定も一部部品が海外生産であった関係で入手困難な時期が続きましたが、現在はようやく改善されたようです。

 

●マイスターの魅力

マイスター完成品 最初にお断りしておきますが、マイスターの「星を投影する機械」としての性能はホームスターには及びません。ですからシャープな星をご覧になりたいのなら、少々お高くても最初からホームスターを購入された方がよいでしょう。というかマイスターとホームスターを比較対象とすること自体が間違っているとも言えます。
  マイスターの魅力は何といっても「工作の楽しさ」と「包まれ感」でしょう。子供の頃、同じ学研の「科学」の付録を夢中になって作った楽しさを思い起こさせてくれます。また豆電球独特のオレンジがかった暖かい光で部屋中が満たされる感覚は、一面投影を前提にしたホームスターでは味わえないものです。しかしそこは究極のピンホール式と名乗るだけあり、単なるノスタルジーに終わることはありません!その辺は出来上がってから驚くこととして、早速組み立てを始めましょう。

 

●組み立ての順番考

パーツ一式 まず箱から部品を取り出します。小さいネジなどはビニールの小袋に入っていますが、製作中は何かと散らかりやすいもの。ちょっと深めの小皿や名刺の箱などに移しておくと作業効率が上がります。
  部品は「架台」と「恒星球」に大別されます。作業工程もこの二種類になるのですが、本誌の作り方を読むと架台を組み上げてから恒星球の組み立てという流れになっています。まあ正直どちらからでもいいのですが、個人的には恒星球の組み立ては単純作業が多く、飽きやすい作業に感じました。もしかすると恒星球から組み立て始めた方が、後半にモチベーションを繋げ易いかもしれません。とりあえずここでは本誌の組み立て方通りに話を進めます。

 

●架台部の組み立て

架台完成品 では架台の組み立てから始めましょう。このパートは作り方を良く読みながら作業を進めれば、特に難しい点はありません。強いて言えばネジ類が「セルフタッピングネジ」なことでしょうか。これはプラスチックやアルミなど柔らかい素材用のネジで、穴側にネジ山が無く、ネジの回転力によってネジ山を切りながら締め付けるタイプのものです。ですから普通のネジに比べ少々締め込む力が必要ですので、使用するドライバーは必ずネジに合ったものを使いましょう。ネジ頭をなめてしまうとやっかいです。またネジを締め始めるとき、ネジをまっすぐに立ててから締め込み始めるとうまくいきます。

 

●恒星球の組み立て−1

恒星球〜テープ貼付 こちらも特に難度が高いことはありません。しかし最も飽きやすい作業が“テープしろ”の折り目を付ける作業でしょう。18ある辺を2〜3回折り返してキッチリ折り目を付けるのは、私の場合なかなかにストレスがたまりました(笑)。一応折り目になるところには折り筋が入っているのですが、きれいな直線には微妙に(ホントに微妙に、ですが)ならないことが。神経質な人はある程度割り切るつもりで。出来上がりを見ると少々ずれていても問題ないことがわかりますから(笑)。ですからこの作業は「ながら作業」にするのが良さそうです。TVを見ながらでもシコシコと折り目を付けていけば、一番面倒な作業が終わりますヨ。

 

●恒星球の組み立て−2

恒星球〜組立途中 折り目を付け、平面の状態で両面テープの片面を貼ったらいよいよ組み立てです。ここで気を付けることは二点あります。まず冬場など寒い時期はテープの粘着力が落ちています。接着しようとする部分をドライヤーなどで暖めながら作業しましょう。次に汗や指紋の問題。星が印刷してある面についたものは、組み立て前にきれいに拭き取ります。“テープしろ”についたものは接着直前に必ずもう一度ふき取りを。テープの接着力を下げる第二の原因です。液晶モニター用などで販売されているウェットタイプのクリーニングティッシュを使うのが便利です。

 

●マイスターの楽しみ方

マイスターと冬の大三角 もしプラネタリウム的に星を楽しみたいのなら、なるべくマイスターと投影面を近づけること。つまり狭い場所、例えば浴室やトイレ、クローゼットなどで使用すれば比較的シャープな星像で映ります。手間を惜しまなければ、本誌の改造記事にあるような「張り子投影ドーム」を作るのがベストですね。これならばミニミニプラネタリウムとして架台の月・日付・緯度シールも役に立ちます。そして普通の大きさの部屋ではまずピンぼけな星になってしまいますので、部屋のムードアップアイテムとして包まれ感を楽しみましょう。
  しかしマイスターの楽しみは、組み立てて終わりというものではありません。本誌でも解説があるように、いろいろな改造する楽しみがあるのです。星像をシャープにしたいのなら光源の交換、インテリアとしてならつり下げ式や天球儀にするのも素敵なアイデアですね。自分の楽しみ方にマッチしたマイスターに仕立て上げることが、もしかしたら一番の楽しみ方なのかもしれません。
  そこでカットビ!では、追加編として光源の換装記事を製作予定です。実は入手困難な○○○○も手配済みだったりします?のでどうぞお楽しみに!

 

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(記:コバヤシミチオ)


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