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第2回 全国プラネタリウム大会・名古屋2006レポート 2006.12.4 Mon. 〜 6 Wed.


 

●全国プラネタリウム大会・名古屋2006レポート(12/5、2日目)

 

 明けて2日目。この日は発表などの講演が中心となります。

 

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●2日目は研究発表、分科会、市民フォーラムなど

 

 まずは午前中、サイエンスホールにて4グループの発表。最初の2グループは業界を二分するメーカー、五藤光学研究所コニカミノルタプラネタリウムで、今後の展望などは業界の行方を左右するものなので、聴く側も自然と身が入ります。この間ブースはスタッフに任せて私も真剣に聴講。

 

 続く2館は仙台市天文台宗像ユリックスプラネタリウム。それぞれの沿革や活動内容などが話されましたが、この辺はブース展示に回られる参加者も多く、対応に追われます。また午後はサイエンスホールから場所を移すため、自分も他社のブースを回って情報収集しなければなりません。

 

 研究発表の後はプラネタリウムの学習投影の視察。初日は月曜で休館日だったのですが、この日以降は通常営業。この学習投影にも実際にお客さんとして地元の生徒さん達が入っており、運営側の方々の奮闘ぶりには頭が下がります。

 

 というわけで昼食後、午後最初のセッションは科学館正面にある名古屋商工会議所にて10グループの研究発表・実践報告です。2つの会議室を使い、持ち時間は1グループあたり15分(質疑応答、交代時間を含む)。発表順は以下の通りです。

 

  第一会場 第二会場
13:15 Martin George
国際プラネタリウム協会
武田隆顕
国立天文台
13:30 河野徹也
サンシャインスターライトドーム“満天”
上山治貴
株式会社アストロアーツ
13:45 大平貴之
有限会社大平技研
北尾浩一
加古川市総合文化センター
14:00 小林道夫
カガクノトビラプロジェクト
菅原賢・佐藤栄里子・藤田みさお
厚木市子ども科学館
14:15 喜多伸介
柏プラネタリウム
福永則子
東急まちだスターホール

※敬称略

 

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 何と私ことカガクノトビラプロジェクトは恐らく最も注目を集めるであろう大平さんの直後!でも「まあ移動は自由だし、大平さんが終わったらお客さんも減るだろう」とのんきに構えていたのですが……。

 

 その前にみなさんも一番興味をお持ちであろう大平さんの発表をかいつまんで。まずメガスターゼロ。これは某所からのオーダーで2台納品したそうですが、今後の生産予定は未定だそうです。次にメガスターII。こちらは現状をベースに外部で生産できるよう、設計の見直しを計ったバージョンが紹介されました。近い将来メガスター常設館が増加するかも?そしてコンテンツ関係の取り組みと、最後はお約束?のギガスター計画で締めでした。

 

 大平さんの講演が終わって、さあ人が減るかと思いきや……減りませんね。会議室の座席はもちろん、後方から左右から、立ち見まで一杯です。この辺では自覚症状はあまりなかったのですが、かなりテンパってたに違いありません。しかもパワポの用意もなければ、時間的にも駆け足で原稿を読むので精一杯。内容は昨日の夜に吟味したといっても、不安だらけです。

 

 お声がかかった時点でもう自覚できるほど一杯一杯、後の醜態はご想像にお任せしましょう。というわけで内容は別途PDFファイルと出展コンテンツのダイジェストFLASHを見ていただければ。いや冷や汗かくなんて久しぶりでした。ふぅ。

 

カガクノトビラ研究発表PDF
(別ウィンドウで開きます)
亜瑠璃紗X'mas版ダイジェスト
(約8.5MB、開くまで少々時間がかかります)

 

 研究発表が終わると続いて分科会です。分科会は「初心者」「機器のリニューアル」「指定管理者制度下におけるプラネタリウムの運営」「番組ソフト制作」の4ジャンルに分かれて同時に行われました。私は番組ソフト制作に参加しましたが、正直他の3つも内容を知りたかったです。研究発表もやはり興味を持つ発表がバッティングすることもあるでしょうから、全ての発表が後でネット配信などで見られるようになれば良いですね。この辺は我々の得意分野でもありますし、追々提案していくこととしましょう。

 

 夕方からは再びプラネタリウムに場所を移し、「全国プラネタリウム大会・名古屋2006 記念市民フォーラム これからのプラネタリウム」。現在計画中の名古屋市科学館プラネタリウムリニューアルについてのプロポーザルの場として、またそれを題材にプラネタリウムの進むべき方向や可能性について市民の方々を交えて議論されました。

 

 夜は前夜に引き続きプラネタリウムナイトです。各社のデモ投影が行われる中、ちょっと変わったデモが行われました。ステラ精密さんのティアスターという商品で、一言で言えば「額縁の中に閉じこめた星空」です。ガラス上に再現された星々(恒星原板をイメージして下さい)をバックライトで光らせる自発光式を採用。万単位の星を閉じこめたその美しさは、宇宙の奥行き感さえも表現しています。この魅力は言葉や写真では到底伝え切れませんので、もし実物が展示されるデモなどがありましたら、ぜひ見ていただきたいと思います。

 

 さて例によってお茶タイム、ここで私は一年越しでようやく大平さんとお話をすることが出来ました。実はカガクノトビラWEBサイトを起ち上げる直前、ダメ元で大平さんに取材を申し込んでいたのです(もちろんご多忙で丁重にお断りされましたが)。またその際にホームスターなどの家庭用プラネタリウム向け星空解説の事もお話ししたところ、セガトイズの担当者さんをご紹介していただきました。これがキッカケでホームスターPRO付属CD「星空バスガイド」の企画製作をやらせていただくことになったのです。

 

 お忙しい大平さんのこと、さすがにカガクノトビラと言ってもすぐにはおわかりにならないと思い、まずは諸々の経緯をご説明して御礼をしたところ、「あー、思い出しました!その時は忙しくて取材をお受けできずにスミマセン。CDもまだ未聴ですが良いものを作っていただいたと聞いてます、ありがとうございました!」と逆に御礼をされてしまいました。その後少しお話をしたのですが、やはりあの目標に向かっていくバイタリティには脱帽するしかありませんでした。というわけで今年はカガクノトビラで大平さんインタビューが実現するかもしれません???

 

 その後もデモ投影は続き、気付けばもうすぐ日付が変わろうかという時間。しかし解散後も私的懇親会(飲みュニケーションとも言う)があちこちで開かれたようです。うーん、プラネタリウム関係の仕事をしているとみなさんタフになるのでしょうか(笑)。

 

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>3日目の模様へ続く

 


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